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azuriteのブログ

食べたり、飲んだり、観たり、聴いたり、撮ったり、登ったり。

東野圭吾「真夏の方程式」を読んだ

福山雅治主演でガリレオが再び映画化!という事を聞き、久しぶりにガリレオシリーズを買ってみた。以前に読んだのは「容疑者Xの献身」で、「ガリレオの苦悩」や「聖女の救済」は読んでいない。久しぶりの東野圭吾でもある。読んだ感想としては、「容疑者Xの献身」の方があらゆる点で上、という事。(ネタバレはありません)

東野圭吾

東野圭吾は講談社文庫で「卒業―雪月花殺人ゲーム」を読んで以来、講談社文庫として刊行される度にずっと買っていた。新刊が待ち遠しいので、図書館でハードカバーの「天空の蜂」を読んだのだが、あまり面白くなかった。それ以来ほとんど読んでいない。Wikiで調べてみる限り、およそ10年程は読んでいた計算となる。ある日、友人のNが「容疑者Xの献身」は読んだことがあるか、と聞いてきた。しょっちゅう本屋に通っていたので、東野圭吾の小説でガリレオシリーズだということ、結構評判がいい事は知っていたが、読む気がしなかったので読んでいなかった。読んでいないと返答すると、読んだほうが良い、こんな小説は今まで読んだことが無いと力説しいた。そう言われてもあまり読む気がしなかったので、ずっと放置していたのだが、福山雅治がガリレオこと湯川を演じたTVドラマが面白かったので、一度売った「探偵ガリレオ」と「予知夢」を買い直し、「容疑者Xの献身」も購入して読んでみた。たしかに、友人の言葉に偽りは無かった。本格かそうでないか、などという議論があったりもするようだが、純粋に小説としてよく出来ているし、あのどんでん返し、そしてあの最後、言葉にならない。ガリレオシリーズは買っても良い、そう思っていた。

再び映画化

最初のTVシリーズを見た感想として、福山雅治のガリレオは正直ハマリ役だと思う。もはや湯川といったら、福山以外思い浮かばず、「容疑者Xの献身」を読んでいた時も湯川はずっと福山雅治だった。「容疑者Xの献身」の出来が良すぎたので、その後に連続して刊行された「ガリレオの苦悩」・「聖女の救済」もあまり読む気がしなかった。時は流れ、いつのまにか「真夏の方程式」も文庫になっており、さらに映画も公開されるという。その話を聞いたのは同僚のKさんからだ。「真夏の方程式」を今度読む予定、そんな話を聞き本屋へ行って早速文庫を購入した。

前半は面白いのだが…

「真夏の方程式」は結構分厚かったが、読み始めるとスルスルと読み進められた。湯川は、相変わらず脳内で福山雅治に変換され、ガリレオはこんな感じだったなぁと思いながら半分ぐらいまで読んだ。丁度これから暑くなる季節に読むにはぴったりな小説で、なんだか海へ行きたくなる話だった。海辺でビール片手に読むにはもってこい、そんな事を思いながら読み進めて行くと、だんだん雲行きが怪しくなっていった。例えるなら、真夏の海辺から憂鬱な梅雨に逆戻りした、そんなような感じだ。なんとなく、これからの話の流れが察せられてしまう。東野圭吾はこの話をどう終わらせるつもりなのだろう、そう思いながら読んでいったが、正直釈然としない終わり方で終わってしまった。こんな話にしないで、もっと違う話にして欲しかった。前半は凄くいいのに、どうしてこうなった。

印象に残った言葉

割りと最初の方に印象深い湯川の言葉がある。会社に置いてきてしまったので、後日修正したいが、「わからないで済ませていては、なんにもならない」というような台詞があった。これを読んだ時に、ドキリとしたので全体の出来に関して過剰に期待してしまったのかもしれない。ガリレオシリーズにあまり長編が無いという事もあり、この作品はどうしても「容疑者Xの献身」と比べられると思う。だが、比べ物にならないというのが正直な感想だ。湯川がすこし成長したように、作者も成長し、その答がこれなのだろうか。はたまた、読んでいる自分の時間が「容疑者Xの献身」で止まったままなのだろうか?だが、「真夏の方程式」よりも面白い小説なんてたくさんある。映画どういう出来なのか解らないが、映画を見に行くつもりの人ならば、小説は読まないことを勧める。映画を見に行かない人は読んで、感想を教えて欲しい。

関連URL

容疑者Xの献身 (文春文庫)

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真夏の方程式 (文春文庫)

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